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『あげくの果てのカノン』 第17話 ネタバレ
夢のような時間の終わりは確実に近づいていました。
東京でゼリーらしき物体に人が襲われたというニュースが流れていました。
と、同時に境先輩の携帯が鳴ります。
電話に出ると、すでに外にヘリコプターで迎えが来ていました。
ニュースの通り、SLC内のゼリーが脱走し人を襲っている。
そう言われ、すぐに境先輩はヘリコプターに乗せられます。
突然の出来事で「かのん」も家族が心配になりますが、ここで携帯の充電が切れます。
なんとか上野駅まで帰れましたが、ゼリーの影響で公共交通機関は全て東京に行けません。
ニュースでは地下シェルターにもゼリーが出たと報道されています。
なんとか気持ちを切り替えて、歩いて実家を目指します。
やっとの思いで家に着きましたが、ガラスは割れ、家の中も荒れ放題。
絶望的な気持ちになりますが、小学校に避難しているというメモを見つけ一安心します。
そして、避難先の小学校で無事家族と合流します。
SLCの周りはゼリーだらけで、あちこちで戦闘が行われているそうです。
ヒロがこれは姉ちゃんのせいだと言います。
東京を離れたりするからだと。
SLC内でゼリーを扱える人は限られていました。
そして、タイミング的に見てもほぼ間違いなく、初穂さんが仕掛けたというのは明白でした。
避難所の近くでも戦闘があり、揺れにみんなが怯える中、「かのん」だけははっきりと外を見つめていました。
あの戦闘に先輩がいるかもしれない…。
そう思うと居ても立っても居られず、一人廊下に出てしまいます。
先輩を見つけた瞬間、母親が「かのん」を押し倒します。
と同時に流れ弾が廊下の壁に当たります。
そんな状況でも母親をどけて、先輩を見ようとする「かのん」
ここで母親に境先輩と不倫関係にあることを伝えます。
不倫だけど、先輩は優しくて、私を大事にしてくれるから何も心配しないで。
そう言われた母親は涙を流します。
「…なんで、それは…ダメでしょう…」
初穂さんの生活、自分を受け入れてくれた家族、すべてを中毒のような恋で傷つけて、壊した。
そのことに、「かのん」は気付きます。
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