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『あげくの果てのカノン』 第9話 ネタバレ
いつものように雨が降り、いつものように境先輩が喫茶店に来ました。
しかし、明らかに先輩との距離が違います。
先輩は会計の時に笑顔で「かのん」の手を握り、離さないのです。
手を握られながら見つめられ、照れる「かのん」
そんな時、ちょうど他のシフトの女性が声を掛けてきたので二人はいったん離れます。
しかし、店の奥でまたこっそり会い、キスをするのでした。
「かのん」は家に帰った後も、録音した先輩の声を聴きながらキスシーンを脳内リピートします。
今までなら絶対に考えられない程、先輩との距離が近い。
こんなに幸せでいいのだろうか‥。
先輩に触れられて、キスもして、とにかく幸せな気持ちでいっぱい…
と思う一方で、変わっていく先輩や自分が奥さんや他人を傷つけてでも、
先輩のそばにいたいと思っていることにふと冷静になります。
こんなのいつか終わるに決まってるのに。
頭ではわかっていても、先輩と一緒にいれる時間が幸せ過ぎる。
また別の日。
店に来た先輩は「かのん」にプレゼントを渡します。
突然のプレゼントに戸惑う「かのん」
そんな様子の「かのん」に
「好きな人にプレゼントしちゃいけない?」
と直球で先輩は返答します。
顔から火が出そうなくらい真っ赤に照れて、胸の高まりが止まりません。
実はこのプレゼントには意味がありました。
近いうちにまた戦闘があるのです。
戦闘があるということは、負傷して”修繕”の可能性があるということ。
”修繕”の可能性があるということは、先輩がまた変わってしまうかもしれないということ。
もし、自分が”修繕”で変わってしまっても「かのん」を好きだったという証が欲しかったのです。
嬉しい気持ちと、いつか先輩が変わってしまって自分を好きではなくなってしまうかもしれない不安な気持ちと、
複雑に入り混じって「かのん」はまた泣くのでした。
戦闘当日。
テレビではゼリーに圧勝したと報道が流れていました。
「かのん」はテレビも観ずに、先輩とあとどれくらい一緒にいれるのか考えていました。
自分は”修繕”の恩恵を受けている。
いつかは自分から離れてしまうとわかっていても、「かのん」は先輩の元に向かわずにはいられませんでした。
戦闘が終わり、境先輩は現場でメディカルチェックを受けていました。
いくつか簡単な質問を受けている時も、境先輩のファンが押しかけています。
境先輩はその人だかりの中に「かのん」を見つけます。
たまらずメディカルチェックを中断し、「かのん」の元へ急ぎます。
まさか先輩から来るとは思っていない「かのん」は、プレゼントのイヤリングをつけて出待ち中。
そして、塀の上から「高月さん!」と声を掛けられます。
いきなり現れた先輩に驚き、言葉が出ません。
塀から飛び降りてきた先輩を、慌てて物陰に隠します。
もし他の出待ちの人に目撃されたら大変です。
しかし、先輩は全く人目を気にしていない様子。
「かのん」は強引にキスをされます。
いつもより強引な先輩に戸惑い、慌てて離れた拍子にイヤリングが落ちてしまいます。
思わず「なんか変」と言う「かのん」
「変ってなにが?」
「僕たちが変なのは今に始まったことじゃないだろう。」
「そういう僕ごと好きになってくれたんじゃないの?」
「高月さんみたく、ずっと変わらない人なんていないんだよ。」
そう言いながら、落ちたイヤリングを握りつぶします。
辛そうな顔をして、客観的に話す先輩。
そんな先輩を見て「かのん」は思わず本音を言ってしまいます。
「先輩だって、本当はこんなのいけないって思ってるんでしょう…?」
「一人をずっと好きでいられたらって、思ってるんじゃないんですか…?」
「気持ちが変わって、辛くないわけがないです。先輩はそんな人じゃない。」
「君に何がわかるの。人はそう単純じゃいられないから。」
まるで自分の全てを知っているかのように話す「かのん」を見て、
先輩は冷たい声で答えるのでした。
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